初めの一歩

初めてはがきヒコーキを作るのなら、串型機 おあそびコースから始めましょう。
(ホームの一番最初に掲載)

用意するもの
不要となった郵便はがき(またはケント紙180kg~300kgをはがきの大きさにしたもの)


はさみ
水分の少ない糊
市販の機首用スポンジ


作り方の図




長手方向に二つ折りした後に、反対側に折り返えし、折り目部分を平らにしてからはさみで二等分する。切り取り部が丸まっていると飛行に影響が出ます。             



斜めに切ったり、ぎざぎざに切らないように。飛行に影響します。 
左図で切り取った2枚のうちの1枚を尾翼にします。この図は主翼用の紙を定規代わりにして、垂直尾翼にするために折り曲げている図です。
折り曲げた垂直尾翼を、水平尾翼部分まで折りたたんでずれずにぴったり重なることが大事です。

 反対側の垂直尾翼を折っています。 胴体を折ります。のりしろ部分を5mm~8mm 残る位置に二つ折りします。
次にのりしろ部分を折りたたみます。 

のりしろに糊を塗って接着







胴体を少しし膨らませてから対角を合わせて全体をしっかり押さえる。
そして、広げて断面が正方形のパイプにする。

胴体中心の折り目から主翼弦長分糊を塗って主翼を取り付ける。
胴体と直角に。
糊は胴体の角まで丁寧に塗りしっかり接着。

直角でなかったり、胴体の端で主翼がはがれると飛行に影響が出ます。 
 







主翼を接着して、短く見える側の胴体の端部分に糊を塗り、尾翼を弦長の半分はみだした状態で接着。

胴体と直角

角度がずれると飛行に影響します。


正面から見て

水平尾翼を胴体上面と平行、水平にする。

垂直尾翼を直角に、胴体と平行

垂れ下がっている主翼を上にあげて上半角を持たせる。
翼端で胴体より1cm左右とも上げる。
水平尾翼と比べて差があると飛行時にすべりが生じます。  



飛行の前に
糊がはがれていないですか、翼が簡単に角度を変えたりしませんか。
このヒコーキは6つの翼をもっています。それぞれが働いたり、邪魔をしたりします。
ここではできるだけ簡単な調整の仕方を書きます。

1 翼すべてを平らにする。  正面から見て一本の線に見えるようねじれを平らにします。
 
1mm以下の違いを探してください。
このヒコーキを本物の機体の大きさの直すと長さで約100倍とすると1mm×100=100mmの違いになり困ったことになります。
どこかで膨らんでいたり、曲りが無いように。


上から見て
胴体を中心にして左右の大きさ(面積)は同じですか。面積の小さい側に傾きます
       翼と胴体が直角に取り付けていますか。
       主翼が斜めの場合、後ろに下がっている側に傾きます

尾翼が斜めに取り付けている場合、垂直尾翼が胴体と平行とならず後ろに下がっている側の反対側に旋回するか、横転して墜落します。

2 主翼の上半角は左右対称ですか。   外乱で傾いても横滑りを始めると傾きを直してくれる。


例えば、左翼の上半角が大きい(上に上がっている)場合、機体は右に滑り始めてその後右旋回する。


3 水平尾翼の後縁(後ろのへり)の胴体後ろ辺を1mm位上に曲げる(エレベータup)。

これを曲げないで投げると突っ込むように地面にぶつかる。
曲げすぎると急上昇して空中で一度停止してからまっさかさまに地面に落ちる。
反対に下に曲げたら背面で飛行することもある。

このはがきヒコーキは平らな胴体の上に主翼と水平尾翼を取り付けているので、取付角が0度―0度の関係で、主翼は平面のために投げても揚力が発生しないので落ちてしまいます。
その為にエレベータを少し上げにして主翼にプラスの迎え角を与えます。

このはがきヒコーキは全体の重量を主翼だけに負担させずに、水平尾翼にも分担させています。
その為、重心位置は実機に比べて後ろのほうに設定してあります。

投げ方
道路や車、自転車が走る場所、周りに人がいる所で飛ばしてはだめですよ。
ぶつけないように投げても、風に乗って意外と遠くに飛んでしまいます。

準備運動をして下さい。手、腕、肩、首そして足、腰。怪我をしないように、痛めないように。

1 重心位置を探してください。(シーソーの要領でバランスする箇所付近に重心があります)

重心付近の胴体を持ち、機首を水平より少し下向きにして、機首の向いている方に軽く投げる。
(自転車で走る速度程度)

風がなければ直進滑空します。

2 曲がったり、ひっくり返ったり、地面に激突の場合
a  投げ方が原因
手を放す位置で機首が投げる方向に向いていない。手首が動いて向きが変わっている。
機体を傾けた状態で手を放している。
b 機体が原因
上面から見て左右対称を確認。
正面から見て主翼、水平尾翼が一本の線に見えるか確認。
正面から見て垂直尾翼の内側が面として見えるが、その面積がどちらかが大きく見えると対称ではない。

直進するようになったら、翼の一つだけを僅かに(1mm位)曲げてどのように滑空するかテストして下さい。そして覚えてください。
次に先ほど曲げた部分を平らに直してから、別の翼を同じように曲げてテストして覚えてください。
これを繰り返して思いどうりにコントロールできるようになると楽しいですよ。


次はこだわりコースに挑戦してください。

作り方、飛ばし方をもっと理解するには飛行機の本を読んで下さい。原理がわかるようになるともっともっと楽しくなりますよ。

そして子供たちに教えてあげてください。

                                  紙飛行機大好きおじさん 関口和男